「健康遊歩道」誕生の話

 歩道に大小さまざまな石を敷き詰め、その上を歩いて足を刺激することで健康増進を図るという健康遊歩道が有ります。

 この健康遊歩道は、今でこそ温泉やリゾート施設でよく見かけますが、その誕生秘話には若石健康法も少し関わっています。

 化粧品会社、資生堂の台湾駐在員であった阿部俊一さんは奥様が腎炎にかかり、台湾や日本で治療しましたが、なかなか改善しませんでした。しかし、台湾の若石健康法に出会ったことがきっかけで、克服できました。

 それに驚いた阿部さんも台湾で若石健康法を学びました。

 その後、阿部さんは帰国し、静岡県の工場で働くことになりました。その工場の福利厚生事業の一環として、健康施設をつくることになりました。その際、阿部さんの提案が受け入れられ、若石健康法の理論に基づき、健康遊歩道が開発されました。

 この健康法は、のちに資生堂で事業化され、現在全国の自治体、公園、福祉施設など170か所に健康遊歩道が設けられました。

 のちに資生堂以外の会社もこの事業に参入したり、温泉やリゾート施設でも健康遊歩道を施設内に設置するところが増えてきました。